歯科治療について

私は、古くはサファイアインプラント、ブレードインプラントの時代からインプラントの上部構造政策にかかわってきましたが、理論的に疑問に思っていたこれらの物は、やはりどう頑張っても良い結果は得られませんでした、インプラントがいいと思い始めたのはブローネマルク教授(スゥェーデン)の骨結合型のインプラントが紹介されてからで、科学的裏ずけ、生物学的裏ずけもしっかりしており、非常に期待したのも事実でした、しかしこのころの手術法は、施術者の器量による部分が多く、せっかく骨結合をしても上部構造の制作の段階で非常に無理な設計を強いられたり、物理的に無理な製作法を取らざるを得ない、そういったことが起きたのです。もっと良い誰がやってもできる方法が確立されれば、、、、日夜この件について情報を収集しておりました。

そして、この問題が解決するまではと、通常の方法で総義歯やブリッジ、アタッチメントと考えられる限りのあらゆる補綴方法を試してきましたが、総義歯一つにとっても、きちんと手間をかけて理論通りにつくっても、義歯は義手、義足と同様ある程度患者のリハビリや習熟が必要になり、患者のリハビリに付き合い何でも食べて歌も歌えるようにきちんと完成させても、入院などしてしばらく使わないと、再度のリハビリが必要となり、しかも機能的、審美的にも問題なくなっても人間はどんどん欲が出てきて「夜寝るときには外さないといけないの」などと固定式を要求する患者様が何人もおられるのが実情です。

そういったわけで、長年手術をより安全で理想的な位置に埋入できる方法を模索してきた結果、科学技術の発展でNobelGuide&SimPlantに代表される、安全で上部構造を作るのにも適した現在のシステムになりました。

今では、予知性の観点でいえば、極めて安全で確実で抜歯より痛くない、審美性、機能性の回復が当たり前に得られるようになってきており、実際ガイドおぺでインプラントを行った患者様のリピート率はかなりの高率になっております。

また、注意していただきたいのは、インプラントメーカーの宣伝でよく使われる、日本人の脆弱な骨に最適なインプラントシステムを作りましたというメーカーの言葉ですが、日本人は玉虫色が本当に好きで、世界中だけどうして日本人がそんなに劣悪な骨になるか一度考えてください。日本と世界で何が違うのでしょうか?

ここでは、詳しくは話せませんが、少なくともこれだけは止めておいてほしいのが、玉虫色の極致となっているノンクラスプデンチャーです。きちんと症例を選んで、残存歯に負荷のかからない部分にのみ使うのであれば問題も少ないでしょうが、歯が失われたということは、残された歯牙への負荷はかなり上がります、そこへもってきて適切な支持を残存歯にもとめまま、顎の骨で負担してしまうとあっという間に顎の骨がなくなってしまいます。

インプラントは、骨に結合してはじめて機能しますが、母体となる骨がないのでは、条件はかなり悪くなります。

玉虫色の解決などというのは、決してありません、最悪の事態になる前に長期的な見地で信頼のおける歯科医院、歯科技工所をお選びください。